主な行事
長浜曳山まつりの行事
長浜曳山祭は、毎年4月9日~17日の間、長浜の町中を舞台に多彩な行事が行われ、祭りを行う山組や祭りを見物する市民や観光に来られた方など多くの人々を魅了します。祭り自体は4月9日から始まりますが、それまでにも祭りに関する稽古などが行われています。
行事一覧
詳しい行事内容
3月20日頃~4月12日
稽古
子ども歌舞伎に出演する子どもたちが春休みに入ると、朝・昼・晩と台詞の読み習い、節回し、立ち稽古が行われ、毎日厳しい稽古が繰り返されます。
4月9日
線香番
総当番(まつりの役員)が、各山組の稽古場を訪問し、狂言の時間(子ども歌舞伎の時間は40分)をはかります。昔は線香で時間を計ったのでこの名がついています。
4月9~12日
裸参り
若衆(子どもたちの世話役)が町内から長濱八幡宮と豊国神社へ参詣し、子ども役者の健康とよい狂言奉納のくじをひけるように祈ります。12日には、商店街の大手門通りで囃子(シャギリ)を吹きながら、裸参りの往来を迎える「迎え囃子(シャギリ)」も行われます。
4月12日
神輿渡御
各山組の中から選ばれた人が長濱八幡宮から御旅所まで神輿を担ぎます。その後15日の狂言(歌舞伎)が終わるまで、ご神体が御旅所にとどまります。
4月13日
起こし太鼓
13日の未明から夜明け近くまで、若衆が“笛”“太鼓”“スリガネ”の「シャギリ」で、町内の祭礼関係者の家々の戸を叩き、起してまわります。
御幣迎え
午前7時、13の山組すべてが参加し、曳山にかざる御幣を長濱八幡宮まで迎えに行く儀式が行われます。御幣には長濱八幡宮の神様が入っており、 曳山の前柱に飾ることで曳山が清められます。
くじ取り式の儀
狂言奉納の順番を決めるため、出番山の若衆の中から選ばれたくじ取り人が、午後1時に長濱八幡宮に集まりくじを引きます。
十三日番
夕刻から、各山組内の道路上に曳き出された曳山の舞台で、本衣装と化粧をした子ども役者が初めての狂言(歌舞伎)を演じます。
4月14日
自町狂言
午前中、各山組内の道路上に曳き出された曳山の舞台で、本衣装と化粧をした子ども役者が子ども狂言(歌舞伎)を演じます。
登り山
自町狂言を終えて、昼過ぎから子ども役者を載せた曳山が、四番山から順に長濱八幡宮の境内に集まります。
夕渡り
午後7時、長濱八幡宮から曳山博物館の辺りまで、子ども役者が若衆に付き添われて歩きます。道々で狂言(歌舞伎)の振付を町衆に披露し、翌日に行われる狂言奉納の知らせをします。
4月15日
起こし太鼓
15日の未明から夜明け近くまで、若衆が“笛”“太鼓”“スリガネ”の「シャギリ」で、町内の祭礼関係者の家々の戸を叩き、起してまわります。
朝渡り
午前7時頃、各山組内から、夕渡りと同じ行列で本番の狂言奉納のために、衣装をつけた子ども役者が長濱八幡宮へと歩いていきます。
太刀渡り
源義家ゆかりと伝わる、長い太刀をもつ長刀組の武者と力士の行列です。長濱八幡宮に到着し、翁招きの後、御旅所へ向かいます。
翁招き
長刀組の裃姿の中老が、最初長刀組と書いた席札の着いた青竹を神前に向かって3回振り、壱番山に向かって差し出します。この儀式を合図にシャギリが鳴り、狂言奉納が始まります。
狂言奉納
くじの順番に4基の曳山の上で子ども狂言(歌舞伎)を演じます。壱番山では、はじめに三番叟というおめでたい舞いが演じられます。狂言奉納は子ども狂言(歌舞伎)の中で一番の見物となっています。
参道での子ども狂言
長濱八幡宮に狂言(歌舞伎)が奉納された後、御旅所への参道の5か所で狂言が演じられます。
御旅所での狂言奉納
各曳山が御旅所に到着した後、再度子ども狂言(歌舞伎)を行います。長濱八幡宮での狂言奉納と同じく、4基すべての曳山と子ども狂言(歌舞伎)を見ることができます。
神輿還御
御旅所で、狂言(歌舞伎)がすべて終わると、曳山のシャギリが流れる中、七郷(長濱八幡宮の氏子)が神輿を担ぎ、長濱八幡宮へ還っていきます。
戻り山
神輿が還ると、長刀組を先頭に提灯のともった曳山が順番に御旅所から各町内へ戻っていきます。
4月16日
後宴狂言
各町内で曳山を曳き出し、数回にわたり狂言(歌舞伎)を上演し、夜には千秋楽を迎えます。
4月17日
御幣返しの儀
御幣を各山組から長濱八幡宮に返しに行きます。