企画展・特別展

シリーズ曳山の美-百花繚乱-

 「百花繚乱」とは種々の花が彩り美しく咲き乱れること、そこから転じて優れた業績や人物が一時期にたくさん現れることとされています。長浜曳山祭の曳山を飾る装飾品には、様々なところに多種多様な花を見ることができます。なかでも舞台障子や楽屋襖など建具類に描かれた絵画は、江戸時代後期から明治時代にかけて活躍した、地元長浜や四条派の卓越した技術を持った絵師たちにより制作されています。また、当時の長浜町人の経済力や文化的素養の高さを感じさせる見送幕や胴幕などの幕類にも、多くの花が描かれています。
 本展示では、そうした装飾品にスポットをあて、当時の職人たちが曳山を彩るために腕を奮った秀逸な作品の一端を紹介します。この展覧会を通して、曳山に描き出された「百花繚乱」という言葉にふさわしい珠玉の花々をご覧いただき、曳山の魅力を再認識していただければ幸いです。

企画展情報

開催期間:
平成28年1月25日(月)~平成28年3月6日(日)
会場:
曳山博物館(元浜町)
開館時間:
9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:
会期中無休
入場料:
大人600円 小人300円
※長浜市・米原市の小中学生は無料

パンフレットダウンロード

ファイル種類:PDF  サイズ:867 KB

主な展示資料

1)長浜曳山月宮殿亭下層ガラス絵「動植物図」 4面 月宮殿田町組

2)長浜曳山翁山胴幕「牡丹唐獅子図」 2枚 翁山伊部町組

3)長浜曳山翁山胴幕後幕「牡丹図」 2枚 翁山伊部町組

4)長浜曳山翁山後胴幕「牡丹図」 2枚 翁山伊部町組

5)長浜曳山常磐山舞台障子腰襖「菊白頬鳥図」 3面 常磐山呉服町組

6)長浜曳山常磐山楽屋襖「松鶴図」 4面 常磐山呉服町組

7)長浜曳山青海山舞台障子腰襖「四季花卉図」 3面 青海山北町組

8)長浜曳山孔雀山舞台障子腰襖「芙蓉四十雀図」 3面 孔雀山神戸町組

9)長浜曳山萬歳樓下亭御簾「鶴に牡丹図」 2面 萬歳樓瀬田町組

10)長浜曳山翁山面幕「鯉の滝登り図」 1枚 翁山伊部町組

展示資料画像

常磐山舞台障子

「菊白頬鳥図」(部分)

常磐山呉服町組蔵

孔雀山舞台障子 「芙蓉四十雀図」

孔雀山神戸町組蔵

青海山舞台障子 「四季花卉図」

青海山北町組蔵

萬歳樓下亭御簾 萬歳樓瀬田町組蔵