企画展・特別展
曳山の懸装品-高砂山(たかさござん)展-
高砂山は、子ども歌舞伎を行う曳山のひとつであり、全十二基のなかでも建造年代はもっとも古いものとみられます。
その曳山を飾った見送幕の飾房、御簾、舞台障子は近世から近代にかけて制作されたものであり、ガラス工芸や竹細工、組紐細工、彫金などの細工から、当時の匠の技術の高さをうかがい知ることができます。
ガラス工芸は六角柱に均等に面取りと縁取りを行い、縦方向に円形の孔をきれいにあけています。また、竹細工は竹のふしを利用して、波の模様を作りだしています。さらに、組紐細工では、均等の長さにそろえて、飾りの頭に金箔を張り、その上から丁寧な編み上げを行っています。また、飾房の紐には19世紀の東ヨーロッパの染料が使われていたとみられます。
どうぞこの機会に曳山博物館へお越しください。
企画展情報
- 開催期間:
- 平成22年1月4日(月)~2月28日(日)
- 会場:
- 2階企画展示室
- 開館時間:
- 9時~17時(入館は16時30分まで)
主な展示資料
展示資料 | |||
見送幕飾房小 | 宮町組高砂山所蔵 | 近代 | 8点 |
見送幕飾房大 | 宮町組高砂山所蔵 | 近代 | 2点 |
御簾 | 宮町組高砂山所蔵 | 近代 | 1点 |
舞台障子 山縣岐鳳作 「牡丹鶺鴒」 |
宮町組高砂山所蔵 | 近世 | 1点 |
夜かけの飾房 | 宮町組高砂山所蔵 | 近代 | 2点 |
飾房箱 | 宮町組高砂山所蔵 | 近代 | 1点 |
御簾箱 | 宮町組高砂山所蔵 | 近代(明治11年墨書) | 1点 |
舞台障子箱 | 宮町組高砂山所蔵 | 近世 | 1点 |
(計17点) |
展示資料画像