企画展 「曳山を彩る絵師たちⅤ 杉沢春厓」

長浜市曳山博物館(館長:岡本保男)では企画展「曳山を彩る絵師たちⅤ 杉沢春厓」を開催します。
壽山の舞台障子腰襖を制作した杉沢春厓(すぎさわしゅんがい・1829~?)は、江戸時代後期から明治時代にかけて湖北・長浜で活躍した画人です。春厓は坂田郡下之郷村安福寺(しものごうむらあぶくじ・現長浜市下之郷東町)出身で、明治5年(1872)以降に長浜片町(現長浜市大宮町)に移住したと考えられています。師匠は不明ですが、現存する作品から、大和絵風から四条派風まで幅広い画技を持っていたことが分かります。代表作は壽山の「柘榴小禽図」で、旧長浜町内や故郷安福寺などに十数点の作品が現存しており、この企画展は、そうした春厓の画業の一端を紹介する展覧会です。

企画展情報

開催期間:
令和2年7月23日(木・祝)~8月31日(月)
会場:
長浜市曳山博物館 1F曳山展示室・2F企画展示室
休館日:
会期中無休
入場料:
大人600円、小中学生300円
※20名以上の団体は2割引、長浜市・米原市の小・中学生無料。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳等をお持ちの方及
び付添いの方1名は無料。(手帳等証明書をご提示ください)

そ の 他
新型コロナウイルス拡大防止のため、来館者の皆様にはマスクの着用・玄関での手の消毒、連絡先カードの記入(代表者のみ可)にご協力いただきますようお願いいたします。

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ファイル種類:PDF  サイズ:1.63MB

主な展示資料

紙本金地著色 柘榴小禽図

3面
159.5×176.8
明治13年(1880)
大手町組壽山蔵

鮮紅色の花と割れた果実をつけた柘榴の手前に、咲き乱れる白薔薇の樹を配し、向き合う様に黄色い小禽を描いている。柘榴は、6月頃に筒状の花を開き、秋に大きな実が熟する。描かれた柘榴の果実も、熟れて黄紅色の皮が裂け、中にある多数の種子を露出させている。落款から、明治13年(1880)9月、春厓52歳の作品であることが判る。

絹本著色 雪景山水図

1幅
149.1×86.1
明治28年(1895)
個人蔵

冬の情景を描いた大幅の著色山水画。常緑の植物が画面全体に配され、立ち並ぶ家屋と雪かきに精を出す人、また道行く旅人や連れ立って飛ぶ小禽、荷を積んだまま汀に留められた小舟などが描かれている。冬景を描いた作品によくみられる、冬のうら寂しさを表現するのではなく、雪の降る中でも絶えることのない人や自然の営みを感じさせる作品。