企画展・特別展

神になった秀吉

企画展 神になった秀吉について

 長浜市は、羽柴秀吉が今浜を長浜と改名し、小谷の城下町から商人たちを移住させ城下町を作ったのが始まりです。

 その際、長浜町屋敷年貢米300石免租地の特権を与えました。この免租は江戸時代、彦根藩領になってからも継続されました。

 町民たちはこれに感謝し、町年寄と町民137人で、知善院観音堂を建立しました。

 お堂の中心に祀った木造十一面観音坐像(重要文化財)の左右には豊臣秀頼八歳の書と記された「豊国大明神」の神号と、徳川家康の神号「東照大明神」を飾っていました。

 知善院は秀吉の生前から寺領30石を受け、中国攻めの際、持ち帰った本尊阿弥陀三尊像を寄進されたほか、秀吉の死後も長浜城天守閣に安置してあった木造豊臣秀吉坐像を祀るなど関係は濃密でした。

 本年は淀殿、秀頼の没後400年を迎える年にあたり、実行委員会により400回忌大遠忌法要祭が執り行われます。

 これを機に秀吉開基伝承の曳山をメインに陳列する本館も、長浜市民が「太閤さん」と親しみを込めて呼ぶ神格化された秀吉の一端を展示することにいたしました。

 秀吉と長浜の時代を超えた固い結びつきをご覧ください。

 

【同時開催】

土蔵から見つかった江戸時代の貨幣展

 

<<期間限定展示テーマ>> おもちゃの貨幣

 子どもの頃(昭和30年ごろ)おもしろブックの付録に、厚手の紙に印刷された「お金」が付いていました。ドキドキしながら一枚一枚切り離して重ねると札束ができる、それを使って女の子と買い物ごっこをしたのを、かすかに覚えています。違う号では大判や小判のおまけもあったような気がします。さて今回の展示資料は江戸時代、京都の子どもの間で使われた瀬戸物のお金です。非常に現実的で小銭が主流ですが、その当時の子どもたちがおもちゃの貨幣でどんな遊びをしたのか、興味津々です。紙と違って瀬戸物のお金ですがちゃんと金額も入っています。夏休みのあいだ展示しますので子どもさんたちもぜひ見に来てください。自由研究の課題になるかもしれません。わからないことは博物館の学芸員にきいてください。ではごゆっくり江戸時代にタイムスリップ。

企画展情報

開催期間:
平成26年6月2日(月)~7月6日(日)
開館時間:
9時~17時(入館は16時30分まで)
入場料:
大人600円、小中学生300円(団体20名様以上2割引)
※長浜市・米原市の小中学生は無料

主催:公益財団法人長浜曳山文化協会

パンフレットダウンロード

ファイル種類:PDF  サイズ:1 MB

主な展示資料

秀吉出世物語屏風   六曲一双 江戸時代後期 個人蔵
絵本太閤記   五冊 江戸時代後期 長浜城歴史博物館蔵
豊臣秀吉像 山縣岐鳳作 一幅 江戸時代後期 万歳楼瀬田町組蔵
太功記十段目図 中川とも作 一点 現代 ミュージアム中仙道蔵
絵入り瓢箪   五点 現代 個人蔵

展示資料画像

秀吉出世物語屏風
絵入り瓢箪
絵入り瓢箪
絵本太閤記
豊臣秀吉像