企画展・特別展

秀吉と長浜曳山祭

 戦国時代、約50年間にわたり北近江の覇者であった浅井氏は、織田信長によって攻め滅ぼされます。
 浅井攻めにおいて特に功績があった羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)は、信長から浅井の旧領であった北近江の地を与えられ、初めて一国一城の主となったのです。
 最初、秀吉は小谷城に入りますが、ほどなく琵琶湖沿岸の一漁村であった今浜の地を長浜と改名し、長浜城を建造し、城下町を整備し始めます。
 ここにおいて北近江の政治・経済・信仰・文化などの中心は、小谷城とその城下町から、新しいマチ長浜へと一気に転換しました。
 さて、長浜曳山祭の由来が、秀吉が長浜城在城当時に、長浜八幡宮の「太刀渡り」と呼ばれる武者行列を始め、その後秀吉の男子誕生を祝って長浜町民に砂金を振舞い、それをもとに各町で曳山を造ったことが始まりであるとされていることは有名です。
 浅井氏が守ってきた旧来の文化に対して、長浜曳山祭は秀吉が創った新しい文化の象徴とも言えます。
 この企画展では、旧勢力である浅井氏に関わる資料と、新勢力となり新しい文化の種を蒔くこととなる秀吉と、秀吉による長浜の町づくりに関わる資料等を展示し、長浜曳山祭が誕生する歴史的背景を紹介します。

企画展情報

開催期間:
平成27年6月15日(月)~7月19日(日)
会場:
曳山博物館(元浜町)
開館時間:
9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:
会期中無休
入場料:
大人600円、小中学生300円
( 団体20名様以上2割引)
※長浜市・米原市の小中学生は無料

パンフレットダウンロード

ファイル種類:PDF  サイズ:980 KB

主な展示資料

1)秀吉出世物語屏風

2)浅井長政像

3)弁財天坐像

4)葵紋付戸張

5)鉄釣灯籠(長浜市指定文化財)

6)豊臣秀吉像

7)羽柴秀吉判物

8)竹生島奉加帳(複製)

9)長濱八幡宮往古図

10)釣灯籠

11)近江国坂田郡長濱大絵図

12)近江長浜御祭礼長刀行列之次第

13)長浜型曳山模型

14)長刀組太刀渡図

15)棟札

※会期中、一部展示替えをすることがあります

展示資料画像

「豊臣秀吉像」(部分) 長濱八幡宮蔵
「長刀組太刀渡図」(部分) 本館蔵
「長浜型曳山模型」 個人蔵
「秀吉出世物語屏風」(部分) 個人蔵
「鉄釣灯籠」 麻蘇多神社蔵
「弁才天坐像」 竹生島宝厳寺蔵
「羽柴秀吉判物」 長浜城歴史博物館蔵
「浅井長政像」(部分) 長浜城歴史博物館蔵