曳山博物館からのお知らせ
館内リニューアルしました!!
長浜市曳山博物館の常設展示替え |
長浜市曳山博物館は、2000年(12年)に開館したユネスコ無形文化遺産(国指定重要無形民俗文化財)の「長浜曳山祭」の魅力を紹介・発信し、かつ祭の保存・伝承に取り組む施設です。
この度、開館以来23年ぶりに、解説パネルを一新し、AR(拡張現実)技術を取り入れ、曳山祭をドラマにした映画を新たに制作するなど、館内展示を大幅に刷新しました。
なお、今回の事業は、文化庁の文化芸術振興費補助金(文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業、湖国フィールドミュージアム・長浜地域計画)、長浜450年戦国フェスティバル関連事業の支援を受けて行ないました。
1 展示替えの目的
テーマ
曳山文化を身近に、分かりやすく感じてもらうために
長浜曳山祭を身近に体感でき、かつ分かり易く紹介・発信できるよう、展示室の構成や内容を改変しました。
2 展示替えの内容
①長浜町や曳山文化を身近に感じてもらう無料ゾーンを新設
以前は有料展示室であった博物館通り側の仏壇展示室(歌舞伎ロードと称していた)を無料ゾーンとして、椅子や机を配置し住民や観光客が自由に休憩できる場所としました。このゾーンの壁面本棚には、長浜町や曳山祭りに関する資料(図書)や写真を紹介するコーナーを設け、定期的に展示替えします。
11月25日(土)までは、平成5年度の長浜城下町遺産「候補」を紹介し、投票できるコーナーとしています。
②曳山や子ども役者と記念撮影できるコーナーを新設
博物館通りから入った正面入口右側に、ARフォトフレームを設置しました。これは、大画面(幅4.5m×高さ2.8m)の曳山写真の前に人物が立ち、専用アプリ(その場でQRコードで読み取る)をダウンロードしたスマートフォンで撮影すると、アプリ上に浮き出て来た子ども役者(頓兵衛(とんべえ)、「神霊矢口渡」の渡し守役)と並んで記念撮影が出来るシステムです。
また、スマートフォンのアプリを使わずとも、大画面の曳山写真の前で記念撮影することも可能です。長浜曳山祭を身近に感じて頂こうとする試みの一つです。
③曳山展示室内の解説パネルを分かり易い行事内容の紹介に変更
これまでの曳山展示室内の解説パネルは、子ども役者の成長や祭の背景にも触れた複雑な内容でした。今回の展示替えにより、曳山祭の経過(4月9日~17日の行事日程)だけを紹介する単純化した8枚の解説パネル(表示面:幅1.5m×高さ1m)を新設し、実物の曳山と共に、どのような行事が行なわれているかを、より分かり易くお伝えできるようなりました。
その他、企画展のタイトル等を掲示する表示台も新設しました。
④曳山まつりショートムービー「ひーくんのお祭り」を上映
展示室内の170インチの大型画面(横3.8m×縦2.7m)に長浜開町450年記念の全山出場を記念して制作した公益財団法人長浜曳山文化協会制作の公式記録映画「ひーくんのお祭り」を上映しています。映画館での上映も可能な高いクオリティの映画で曳山まつりの臨場感をひーくんの物語とともにお楽しみいただけます。
(詳細については、別紙を参照)
3 展示替えの経費
約1,100万円
*展示替え(ARを含む)約450万円、映像制作約650万円。
別紙
曳山まつりショートムービー「ひーくんのお祭り」
この映画は、令和5年度の長浜曳山まつりにおいて長浜開町450年を記念してお旅所に全山出場する短編記録映画を制作し、長浜曳山まつりに共感する人を増やして長浜曳山祭りの保存伝承、情報発信、国内外の観光客誘致による地域の活性化を図ろうとするものです。
上演時間は約15分。本物の祭の美しい映像と音で祭りの臨場感をひーくんの物語とともに味わえるショートムービーとなっています。
また、外国からお越しいただいたお客様にも楽しんでいただけるよう、英語版、中国語(繁体字)版の字幕付きも制作し、館内で上映しています。
(あらすじ)
「しゃぎり」は曳山を囃し、人を囃し、町を囃す・・・
ひーくんはしゃぎりが大好き。なかなか笛がうまく吹けないけど、今日も一生懸命練習だ。
「ひーくん、ガンバレ!ひーくん、ガンバレ!・・・ひーくん!?」うっかり笛を川に落としてしまうひーくん。
雨の中でも休むことなく進んでいくお祭りの中で、ひーくんはどうするのか?
ひーくんと曳山の絆をつむぐ物語。
企画・制作 公益財団法人長浜曳山文化協会
脚本・監督 谷口未央
出 演 堀田 真由(声の出演)
村崎 蒼士(市内小学生)
三ツ橋空音(市内小学生)
多田 充 (劇団「すずしろ」)
今回の映画には、滋賀県出身の女優で北びわこ魅力PRアンバサダーを務めたいただいている堀田真由さんにナレーションをお願いしました。また、映画の撮影には令和5年度總當番様、翁山をはじめとする各山組様、長浜曳山まつりを題材にした映画制作を応援する市民実行委員会様などたくさんの市民の方々に関わっていただき、市民ぐるみで作った映画となりました。
堀田真由
ほった・まゆ/1998年生まれ、滋賀県出身。2015年WOWOW「テミスの求刑」でデビュー。2016年NHK連続テレビ小説「わろてんか」で注目を集め、ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(19年/NTV)、映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」(21年)シリーズなどの人気作品に多数出演。近年の出演作に、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22年/NHK)、ドラマ「大奥」(22年/NHK)、「風間公親-教場0-」(23年/CX)、「CODE-願いの代償-」(23年/NTV)、「たとえあなたを忘れても」(23年/ABC)など。
映画では「バカ塗りの娘」(23年9月)、「ある閉ざされた雪の山荘で」(24年1月)、「君と世界が終わる日に」(24年1月)などがある。